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英国企業信用情報の先進性

 米国におけるクレジットビューロの草分けであるダン興信所は、日本でも良く知られています。しかし、実は英国では、1803年に興信所がすでに組成されていました。その機関が発展して、三大クレジットビューロの

中国のピアノ業界が崩壊した背景と対策

業界特有の倒産傾向ー過度に決算書に依存するな 2023年後半、中国のピアノ業界に衝撃が走った。富裕層の所得減少により、ピアノの需要が急減し、半数近くの製造業者が倒産に追い込まれたのだ。この事例は、決算

3Mの事例に学ぶ与信判断の視点

 各メディアが一斉に報じたところによると、米国3M社が米国財務省外国資産管理局(略称OFAC)に対して、1000万ドルの制裁金支払に応じたそうである。OFACによると同社は、対イラン制裁に違反する可能

仕入先は確認しなくてOK?

 ついこの間まで「あけましておめでとう!」を繰り返していたかと思えば、もう間もなく節分。1月はあっという間に過ぎ去ってしまったと思っていたら、お客様から腰を抜かすような事例を教えてもらった。  株式を

異次元好景気からの転換か~米国小売業倒産~

はじめに  つい最近まで、停滞する日本経済と、高度なインフレを伴う異次元の成長軌道に乗る米国経済が比較され、「日本は終わりだ。シンガポールに移住しよう。」などという記事が、巷に溢れていた。ところが20

萎縮を避けて、適正管理を

高まるカントリーリスク  世界の有力な格付機関や貿易保険会社が、2022年上半期のカントリーリスクを発表し始めています。「百聞は一見に如かず」とはよく言われるもので、さっそく2つの表を引用します。 表

緊急提言:中国企業の決算書を入手せよ

大手企業の倒産続発  私が参考にしているYoutubeチャネルに、妙佛 DEEP MAXというのがある。中国での社会やビジネス、その他包括的な情報を、中文メディアを徹底的に調べる事により収集し、日本の

アメリカ企業信用調査報告書の読み方④

Tax Liens ~先取特権(税)  前回③で説明したUCCファイリングに加えて、Tax Liens(税に関連する先取特権)も当該企業の資金繰りを類推させる非常に重要な情報である。UCCファイリング

アメリカ 企業信用調査報告書の読み方③

株主情報・資本金について  日本企業の経営安定性分析(与信判断)を行う際、その会社に投入されている資金、すなわち資本金の規模と、誰がそれを拠出しているのか(株主)の情報は、それら株主の事業に対するコミ

アメリカ 企業信用調査報告書の読み方②

スコアの根拠  今となっては米国に限らずという状況になったが、米国企業信用調査報告書は支払履歴を基準とした信用評価(スコア)の代表格と言える。この背景にあるクレジットビューロ(Commercial C